私は以前、そう長くはない期間キャバクラに勤めていました。
顔も体型も普通でどこにでもいそうな感じの私でしたが、その当時働いていた職場が薄給過ぎて泣く泣くダブルワーカーをしてました。

といっても、私の場合は特別、人間関係にしがらみがあったりしませんでした。
住んでいたところがまあそこまで都会でもなく、人が、若い子がいるわけでもなくなので、キャバクラといってもテレビで観ていたような雰囲気ではなかったです。

まあ、でもキャバクラはキャバクラなのでお気に入りの子に入れ込む人もいましたし、場末のホストに貢ぐ子もいました。
テンプレ通りな人もいるもんだなあ…なんて思ったりもしたけれど、そこはキャバクラという場末でも非日常的な空間なので人間を麻痺させる何かがあるんだろうなあと思ってます。

そんな非日常的な職場で非日常的な出来事に遭遇したことがありました。
仲が良かった訳でない同僚が今流行りの?お薬に手を出していきなり来なくなったり…。

それくらいで?って思う方もいるかもしれませんが、昼間は薄給なOLからしてみたら非日常的だし充分、私には刺激的でした。

そんな出来事があって一度はこの辺で足を洗って昼間のお仕事ごと転職しちゃおうかなー、なんて思ったりもしましたが、なにぶん不況なもので田舎なものでめぼしい職もなく刺激的な出来事にショックを受けつつもダラダラ続けてました。

このダラダラ続けている間に一人のお客さんと体の関係を持ってました。毎回指名してくれるお客さんだから特別?とかじゃなくて何となく仕事終わりに飲みに誘われたら流れでそういう関係になってました。

好きとか、愛してるとか、そういう感情はまるでなく肉体的欲求が満たされればそれでいいって思ってました。相手がどう思ってたかは今となっては知りようがないし、その当時は興味がなかったからです。

非日常的な世界に足を踏み入れ、徐々に何か病んでいったんだと思います。特別嫌な仕事だったとは思いません。普通の自分を可愛いと言ってくれる人もいました。気分は女王様です。でも昼間とのギャップがあり過ぎました。キャバクラの仕事一本で生きていくほどの覚悟のなかった私は昼間の私に罪悪感を少しずつ溜めながら働いてました。

生活は頑張れば余裕が出るけど精神的にはカツカツで体の関係だけの人とエッチして満たされた気になれば、また頑張っての繰り返しをしていくうちに最初はダイエットのはずから病理的な痩せへ移行し昼間の職場で倒れて目が覚めてキャバクラの世界から足を洗いました。

それと同時に体だけの関係の人からもあっさり卒業しました。もう顔も名前も何となくでしか思い出せません。そんなに昔のことでもないのに。

特別、華やかな話はないですが非日常的な空間の中で麻酔をかけられたようなあの感覚をたまに思い出しては
何故だか胸がちりっと焼き付くような感覚に苛まれる時もありますが、きっとこれもあの時の後遺症なのかもしれないです。